◆「9条はいまも輝いている」

電鉄会社に復帰した阪口さんは関西の私鉄労組に身を投じた。中止に追いやられた2.1ゼネストでは、始発電車を止めようと線路に大の字に横たわりもした。「恐怖心に脅えながら70年余りを過ごした」原爆症にも、幸いなことに悩まされることもなかったという。

安倍政権が目指す改憲に対しては次のように語る。

「憲法は今でも輝きを失っていない。軍事力を使わず、話し合うことで戦争しないことを誓った9条を守り、広めていくことが戦争を遠ざける道だと思います」

戦後、反戦・反核運動に心血を注いだ闘士の言葉は力強い。(終わり)

【阪口善次郎(さかぐち・ぜんじろう)さん 大阪府吹田市原爆被害者の会会長。「ヒバクシャ国際署名推進・大阪の会」代表世話人。吹田市議と府議(社会党)を計6期つとめたほか、日本原水爆被害者団体協議会の代表理事を1985~2000年度と05~07年度につとめる。長男の善雄氏は元吹田市長】