(参考写真)検問所に立つ青い制服の交通保安員。2011年1月平安南道にて撮影キム・ドンチョル(アジアプレス)

保衛局(秘密警察)では、普段から管理対象となっている者の監視のレベルを上げた。取材協力者は次のように伝える。
「かつて中国に越境して逮捕送還されたことのある恵山市内に住む知り合いが、15日から商売のために他地域に行ったのだが、保衛員がそこまでやって来て監視していたそうだ。

また、「労農赤衛隊」、「赤い青年近衛隊」などの民兵組織が動員されて、保安員と党の幹部と一緒に警備班を作り、指導者の彫像や革命史跡、記念碑などを4時間交代で24時間立哨して守っている。街中の警備には少年団まで動員している」

要人の訪朝など、重要行事の際に国境地域の警備が厳重になるのは毎度のことである。事件事故や脱北行為が発生したことが外部世界に漏れ伝わるのを防ぐためだ。とはいえ、緊急指令まで発令されるのは異例。金正恩政権が、習近平主席の訪朝をそれだけ重視していることの現れだろう。

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