(参考写真)豚肉を切り分ける商売人の女性たち。2012年11月北朝鮮北部の国境都市の市場で。撮影アジアプレス

 

北朝鮮で「アフリカ豚コレラ」の発生が確認され、韓国、中国が伝染を警戒している中、北朝鮮国内では、防疫の緩みが出て、豚肉の闇販売が増えていることがわかった。

北部の咸鏡北道会寧(フェリョン)市に住む取材協力者が24日に伝えてきたころによると、6月初めまで防疫当局が豚肉の流通を集中的に取り締まっていたが、次第に緩くなり、最近では、市場でこっそり売ったり、自宅で取引する闇販売が横行しているという。

「当局が豚コレラは深刻だと広報し、流通している豚肉をすべて焼却して埋めるなど、強力な措置を講じていたため、住民たちは豚肉を避けていた。しかし、豚コレラは人には感染しないという情報が流れたうえ、取り締まりがいい加減になって、こっそり買って食べるようになった。もう廃棄処分もしていないのではないか」

取材協力者はこのように言う。
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