◆中国側でも通達「脱北者を申告せよ」
一方、恵山の対岸の中国・長白県でも、北朝鮮から越境してくる者に注意を喚起する通達があったという。
長白県に住む協力者は、「5月中旬から、朝鮮から川を超えてきた人を見つけたら申告しろと言う通達があった。(中国側は)監視カメラが多いから、山中を移動しない限り、捕まるのも時間の問題だろう」と話す。
コロナ・パンデミック以前は、年1000人以上の脱北者が韓国に入国していたが、最近はその数は数十から200人程度だ。また大半は、かなり以前に北朝鮮を離れて中国などに長期滞在していた人たちで、パンデミック以後に北朝鮮を脱出した人はごくわずかである。
恵山で行方不明になった人が北朝鮮脱出を目指したのであれば、韓国や日本など安全な地域へ向かい、最新の北朝鮮の実態を伝えてくれることを願うばかりだ。
※アジアプレスでは中国の携帯電話を北朝鮮に搬入して連絡を取り合っている。

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