◆柔道を心の支えに

セルヒー・スキダンコーチは言う。

「柔道が子どもたちの心を支えています。いま直面する苦しみから、いつかウクライナが立ち直り、私たち、そしてこの子どもたちが町に戻って再び柔道ができる日が来ることを願うばかりです」

「いつかウクライナが立ち直り、町に戻って再び柔道ができる日が来ることを願うばかり」と話すセルヒー・スキダンコーチ。(2024年2月・ザポリージャ・撮影:玉本英子)
礼節と互いを敬う心、自分と向き合う姿勢を学ぶという。(2024年2月・ザポリージャ・撮影:玉本英子)

2024年のクリスマスには、柔道に取り組む子どもたちのための大会、「畳の星たち」(ジルキ・タタミ)が、ザポリージャで開催された。大会にはオリヒウからの避難民の子どもたちも参加し、部門優勝を果たした。

やまぬ戦火のなか、子どもたちは柔道を心の支えに、今日も練習を続けている。

ザポリージャで開催された大会、「畳の星たち」(ジルキ・タタミ)。オリヒウは部門優勝。市旗を掲げる(2024年12月・ザポリージャ市議会公表写真・Запорізька міська рада)

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