◆輸入色砂の6割超から石綿検出

カラーサンドやマジックサンドは日本でも販売され、広く流通している。豪やNZで石綿を検出したのとまったく同じ製品を見つけることはできなかったが、筆者はアマゾンやヤフーショッピング、実店舗で計19製品(カラーサンド11製品、マジックサンド8製品)を購入。分析機関の協力を得て、国際標準の分析法「JIS A 1481-1」で石綿の有無を調べる「定性分析」をしてもらった。

分析したのは日本環境測定分析協会(日環協)における石綿分析講習のインストラクターが所属する会社で、社内精度管理だけでなく第三者認証も実施するなど、建材などの石綿分析で日本でもトップクラスの分析機関である。

その結果、カラーサンド11製品のうち6製品、マジックサンド8製品のうち1製品の計7製品から石綿の1つ、トレモライト石綿を「微量に検出」した。

石綿を検出した7製品は以下のとおり。

・講談社「浮世絵に大注目!! 砂絵で作ろう! 浮世絵アートクリエイティブセット」
・サンワ「カラー砂 (ミニボトル入) 12色セット」
・シルバーバック「シルバーバック【カンタン!たのしい!水の生きもの砂絵セット】」
・‎tonecraft「カラーサンド 12色セット DIY 色砂 砂絵 各10g」
・ahomeone Shop-JP「[ahomeone]砂絵キット サンドアート セット」
・FT-VS「Niurewan 38個 サンドアート 1.2オンス カラーサンドアートボトル サンドアート&クラフトキット」
・XuYuQianQiShangMao「マジックサンド FANTASTIC SAND 合計1.33ポンド/0.6kg XIZHI-MSHS-01」

7製品のうち6製品は中国で製造。残る1製品は中国からの輸入品だが製造国の記載がなかった(原材料表示もない)。分析結果の詳細は〈【関連資料】独自調査したカラーサンドなどのアスベスト分析結果詳細や顕微鏡写真〉を参照されたい。

独自分析した製品のうち輸入カラーサンドに絞れば、9製品中6製品で石綿検出しており、検出率66.7%に上る。同じく輸入マジックサンドでは6製品中1製品で16.7%。

協力を得た分析機関の分析技術者は、「豪などのカラーサンドと違って砂の粒子が小さく、粒子をつぶすと石綿が出てくるということはなかった。砂をトレーの上に広げて(倍率10~40倍程度の)実体顕微鏡で観つつより分けて、細長い形状のものを(400倍程度の偏光顕微鏡で)分析したらトレモライト石綿だった。つぶしたら出てきたのではなく、(石綿が)粒子として独立して入っていた」と説明する。

労働安全衛生法(安衛法)では重量の0.1%が基準とされ、それを超えた場合に法違反となる。前出の定性分析法では、石綿の有無のほか、含有率について「不検出」「微量に検出」「0.1%超~50%」「50%超~100%」のいずれかで目視定量することになっている。今回の分析結果である「微量に検出」は、定量分析しないとはっきりとはわからないが、0.1%の基準以下で規制対象外の可能性がある。

前出の分析技術者は「試料によってはそれなりにトレモライト石綿が検出されたものもあるので、定量すれば基準超になるものもあるかもしれない」との見解だ。

すでに述べたように石綿繊維が直接、砂に混ざっていたと説明。

「カラーサンドを(量が多いので代表試料になるように調整する)縮分するのに容器から出したらフワーっと粉じんが立ち上りましたから、空気の測定しないと断定はできませんが、これで子どもが遊んでいたら石綿ばく露する可能性があると思います」(前出・分析技術者)と警告する。

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