
両江道(リャンガンド)の恵山(ヘサン)市で、道安全局(警察)が、1月15日から150人規模の「移動打撃隊訓練」を実施している模様だ。訓練を目撃した取材協力者によると、当局は騒乱事態に備えるためだと説明しており、装甲車や武装オートバイまで動員した威圧的なものだという。(石丸次郎/カン・ジウォン)
◆有事、騒乱事態に備えると当局は説明
恵山市は鴨緑江上流に位置し中国と国境をする両江道の道庁所在地で、この15年ほどは朝中国境随一の脱北ポイントになっている。外部世界との非合法なモノ、カネ、情報の流通経路でもある。2012年に発足した金正恩政権は、これら「不純分子の策動」を封じ込むため、鴨緑江岸を完全に鉄条網で覆った。首都・平壌と並んで、住民に対する日常的な統制がもっとも厳しい都市である。
その恵山市内で、両江道安全局が実施しているという大規模訓練は、どのような様相なのだろうか。市内に住む取材協力者A氏は、次のように伝えて来た。
「1月15日から、安全局の機動打撃隊が移動展開訓練を始めた。参加人員は約150名で、封鎖訓練、地域掌握訓練を行うそうだ。装甲車と戦闘車両、武装オートバイまで動員している。
名目は冬季訓練だが、不純分子の策動を防止し、有事、騒乱事態に備えると当局は言っているので、中国への越境や密輸、住民の不満を監視して統制するための訓練なのだと思う。安全局に召募(新兵登録)で配置されたばかりの兵士たちも参加している」
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