
北朝鮮では、家庭の主婦や老人、疾病の人など除き、原則として成人は当局が定める配置先に出勤しなければならない。病気などの正当な理由なく欠勤する者は「無職者」「職場離脱者」として処罰対象となる。その取り締まりは従来、安全局(警察)が担当してきたが、最近になって、人民委員会(地方政府)が管轄するようになったという。なぜなのか? 咸鏡北道(ハムギョンブクト)に住む取材協力者が3月上旬、新しい出勤管理の実情について伝えてきた。(洪麻里/カン・ジウォン)
◆銃を携行した警官による欠勤者摘発に反発が強かった
出勤管理の管轄が警察から労働局に移管したこと事情について、取材協力者は次のように述べた。
――これまで欠勤者にはどのような対応だったのですか?
病気や家庭の事情などの理由なしに無断欠勤が3日続いた場合、出勤拒否者とみなして職場が安全局に通知していました。銃を持った安全局の機動隊が(自宅などを)探し回って捕まえて連れて行きました。逮捕令状もなしです。年端もいかない若造の安全員(警察官)が、まるで家畜を引っ立てるように連れて行くので抗議や批判が多かった。職場登録すらしていないような場合は、すぐに炭鉱や建設現場や農村に送って、働かせていました。
――それがどう変わったのですか?
今は、人民委員会の労働局がコンピューターで出退勤を管理するようになりました。無断欠勤が3日続いたら、自動的に当局が送りたい場所(人員が足りない職場)へ配置する仕組みです。
今回の処置の目的は、(以前の警察による強権的な手法に対する)不満を減らすためだという話もあります。同時に、(当局が)体系的に出勤を管理しようという動きなので、皆引っかからないように用心しています。
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