大阪府立金岡高校の校舎内でもっとも発がん性の高いアスベスト(石綿)が飛散し、生徒らが吸った可能性があると情報公開の結果などから3月29日に報じた。これに対し4月1日、府から反論があった。(井部正之)

◆府教育庁の反論とは?
筆者は府教育庁に対しておこなった情報公開で、府立学校など子どもが滞在する施設において、空気中に石綿が含まれていないかを調べた空気環境測定の結果と測定結果報告書を入手。
その測定データと報告書を精査して府立金岡高校の特別教室棟4階で、2022年12月と2025年11月に石綿が飛散していたことを確認し、府にも取材のうえで、適切な対策が講じられていなかったことから3月29日、「アジアプレス・ネットワーク」や「Yahoo!ニュース」で報じた(同日の拙稿〈大阪府立金岡高校で何度もアスベスト飛散 対策講じず放置 生徒ら吸った可能性〉参照)。
報告書によれば、2022年12月3日には視聴覚教室内の空気1リットルあたり0.057本の石綿繊維を検出(石綿の種類記載なし)。2025年11月17日には廊下で空気1リットルあたり0.51本のクロシドライト(青石綿)を検出した。校舎内で2度にわたって石綿が飛散していたのである。
このうち2025年11月17日の石綿飛散について、
(1)もっとも発がん性の高い青石綿だったことが測定結果報告書に明記されていたこと
(2)府教育庁に対応を聞いたところ、1週間後に再測定して検出下限未満だったと回答。測定し直して石綿が出なかったから問題ないということかと尋ねると、「そのように把握しております」と施設財務課が答えたこと
(3)立ち入り禁止の措置、清掃を実施しなかったことを府教育庁が認めたこと
(4)石綿飛散事故への対応では、関係者への通知や立ち入り禁止措置のうえで、原因究明、清掃などの対策を講じてから再測定との手順になること
(5)以前に金岡高校では、同様の飛散事例において原因究明や清掃の対応をしたことを過去の取材で知っていたこと
──から、原因究明や立ち入り禁止、清掃などの対策をしなかったことについて、「いずれの対応もせず放置していた」と指摘した。リードにも「対策もなく放置されている」と同様に記載し、記事タイトルにも「対策講じず放置」と入れた。
ところが4月1日に府教育庁に連絡したところ、「対応はした」と反論された。
その対応とは、「換気をした」(施設財務課)というものだ。
具体的にどのような方法なのか質すと、「窓を開けた」(同)。どの範囲でどれくらいの期間・時間開けたのかは回答が得られなかった。
府教育庁は3月31日、金岡高校での石綿飛散について「原因は不明」と回答。2019年までに天井裏の吹き付け石綿の一部除去と残存する吹き付け石綿の下に天井板を入れるなどの「囲い込み工事」を終えているという。























