立岩陽一郎(ジャーナリスト)

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【連載開始にあたって編集部】
新聞、テレビなどマスメディアの凋落と衰退が伝えられる米国。経営不振で多くの新聞が廃刊となりジャーナリストが解雇の憂き目にさらされるなど、米メディアはドラスティックな構造変化の只中にある。 いったい、これから米国ジャーナリズムはどこに向かうのか。米国に一年滞在して取材した 立岩陽一郎氏の報告を連載する

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第2章 非営利ジャーナリズムの夜明け
◆ジョン・ダンバー

2008年、チャールズ・ルイスはアメリカン大学大学院のラリー・カークマン院長の提案を受けてInvestigative Reporting Workshop(以下、IRW)を作り、その代表となる。IRWとは、どのようなものなのか。それを取材・報道面からと、マネージメント面から明らかにしたい。

まずはその取材・報道の状況について、ジョン・ダンバー(John Dumber)の取材内容から見たい。
ダンバーは元AP通信記者だ。47歳(2011年当時)。地方の新聞社で実績を積んで大手のAP通信に入り、ワシントン支局に配属された。アメリカの記者の典型的な成功例を歩んできたと言って良いベテランのジャーナリストだ。

中央で頬杖をついているのがジョン・ダンバー。

中央で頬杖をついているのがジョン・ダンバー。

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