◆「ロケット1発食糧3年分」の噂 金正恩氏 評価は低迷

金正恩政権が核実験を強行した2月12日の晩、北部の両江道(リャンガンド)に住む取材協力者の女性と電話が通じた。この日正午前に行われた核実験について、北朝鮮内部の空気を訊くためだ。

日本では、既にテレビ各局が臨時ニュースを流す騒ぎになっていた。ところが、彼女は核実験実施を知らなかった。旧正月明けのこの日、日没までずっと市場を回って商売に勤しんでいたのだという。

「あら、やったんですか。市場はいつもどおりで、核実験について話している人は誰もいませんでしたね。緊急の行事もなかった。今、まったく電気が来ていないのでテレビも見られないし、そもそも庶民の暮らしと核は何の関係もないじゃないですか」
投げやりで面倒くさそうな口調であった。

核実験や「ロケット」発射がある度に、朝鮮中央テレビや労働新聞などの官営メディアは、間髪いれずに「喜びに沸く人民」というニュースを流す。今回も、当日の晩から、「核実験成功の報せに万歳する平壌市民の姿」が放送された。

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