9月16日、関西電力大飯原発4号機の停止により、1年2ヶ月ぶりに日本にある原発が全て停止された。しかし、自民党は原発再稼働を参院選公約に掲げて圧勝しており、安倍内閣は新たな規制基準のもと、安全審査を行うことで、再稼働の準備を進めている。この規制基準を定め、安全審査を行う原子力規制委員会には、どれほどの独立性と健全性があるのか。原発推進の「原子力ムラ」から影響を受けることはないのか。京都大学原子炉実験所・助教の小出裕章さんに話を聞いた。(ラジオフォーラム)

ラジオフォーラムの収録で語る小出裕章さん

ラジオフォーラムの収録で語る小出裕章さん

◇「原子力ムラ」とは
ラジオフォーラム(以下R):いわゆる「原子力ムラ」と呼ばれるものがあります。これは、原子力発電をしている電力会社、プラントメーカー、そして監督官庁の経済産業省や、原子力技術に肯定的な大学の先生、マスコミ、業界誌などを含めた総称ですが、「小出先生は原子力ムラの一員でしょうか? ぜひ聞いてください」という質問が来ています。ご自身ではどうお考えですか。

小出:私は原子力の場にずっと生きてきた人間ですから、原子力ムラと言われてしまうとそうだろうと思います。但し、最近では原子力ムラと呼ぶことが正しくないと思うようになりました。村というのは、いろいろな人が集まって、いわゆる共同体をつくる組織ですけれども、これまで私が原子力ムラと呼んできた組織は、確かにその一面はあるのですが、私は単なる共同体というよりは、犯罪集団だと思うようになりました。むしろ原子力マフィアと呼ぶ方がよいのではないかと思っています。

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「小出裕章さんに聞く 原発問題」まとめ