平壌を訪れたすべての外国人が目撃するのは、ゴミも落ちていない整理整頓された街並みと、小ざつぱりした身なりの住民たちの姿だ。
<外国人が絶対に見られない平壌の裏通り>記事一覧

「いつもきれい」な平壌。そのカラクリを、北朝鮮内部の取材パートナーたちが撮影していた。平壌を演出するために、北朝鮮当局が並々ならぬ力を注いでいるのかよくわかる。

◆平壌に入るすべての人間をチェック

これらの写真が撮影されたのは、平壌中心から少し北に行った西城(ソソン)区域で、『三大革命記念館』近くの大型バス停留所である。

ここから車で数十分北に行くと平安南道に出る。つまりこの停留所は、平壌市内と域外を結ぶ要衝になっているのだ。

バスの昇降口に立ちはだかって平壌中心に向かう乗客の身分証を検査する兵士。国家安全 保衛部所属と思われる。2006年8月、撮影リ ・ジュン(アジアプレス)

バスの昇降口に立ちはだかって平壌中心に向かう乗客の身分証を検査する兵士。国家安全 保衛部所属と思われる。2006年8月、撮影リ ・ジュン(アジアプレス)

 

停留所付近では、平壌市内に向かうすべての乗客に、保安当局が目を光らせている。軍人も例外ではない。
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平壌市内に外部の人間が入るには、特別な通行証が必要である。「革命の首都」保衛のために「怪しい者」を入り込ませないようにしているのだ。また、人の数と身なりを管理して美観を損ねないようにするのも目的だ。

写真は2006年8月によって撮影されたものだが、平壌に居住して今は日本に住む脱北者は
「状況は今も変わらないはずです。このターミナルには保衛部(秘密警察)、警察、軍の警務(憲兵)などがウヨウヨいて、平壌との出入りを厳しくチェックするのです」と述べた。(石丸次郎)

「警務」と呼ばれる憲兵が、軍人の身分証を 検査している。2006年8月、撮影リ・ジュン (アジアプレス)

「警務」と呼ばれる憲兵が、軍人の身分証を
検査している。2006年8月、撮影リ・ジュン
(アジアプレス)

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