ボロをまとい煤けた顔の二人のコチェビ少年が露天市場で映像CDを売っていた。2013年3月新義市にて撮影アジアプレス

<金正恩時代の子供ホームレス>記事一覧

金正恩氏は孤児院視察がた大変好きなようである。平壌はじめ各地に「愛育院」「初等学院」「中等学院」と呼ばれる、学齢別の豪華で巨大な孤児院を建設して、しばしば訪れている。

その姿は、国営メディアで写真入りで詳細に報じられる。「国民を愛する偉大な指導者像」を宣伝するためだ。そんな孤児院にどんな子供たちが入所し、どのような待遇を受けているのか、実態はまったく不明だ。
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一方、地方都市ではコチェビと呼ばれるホームレスの子供たちの姿が今も絶えない。食べていくために、物乞いだけでなく、空き瓶、空き缶、ペットボトル、プラスチック容器集めて売る子供が多いという。

中には、どこで仕入れてくるのか、不法な映像物が収められたCDを売っている子供もいる(写真)。

豪勢過ぎる孤児院を建設してご満悦の「指導者」の姿の陰に、日々を生き抜くために商売までしている、たくましいコチェビの子供たちがいる。(石丸次郎)

CDを売りそびれた二人。寒空の中、他の買い物客に声をかけ続ける。2013年3月新義市にて撮影アジアプレス

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