(参考写真)収穫後の畑でトウモロコシの落穂を探す老女。2008年10月黄海北道のとある農村で撮影シム・ウィチョン(アジアプレス)

◆生産者の農民が飢える

「絶糧世帯」。お金も食べ物もまったくなくなった家庭のことを、北朝鮮ではこのように呼ぶ。

9月のトウモロコシ収穫までの端境期である今、北朝鮮各地の協同農場で、この「絶糧世帯」が増え、当局を慌てさせている。

北部の両江道(リャンガンド)に住む取材協力者は、6月末に農村の現地調査に訪れた後、次のように困窮ぶりを伝えてきた。

「私が訪問した〇〇農場では『絶糧世帯』が増えて、道、市の幹部たちが一人当たり1-2軒の家を(餓死者が出ないよう)担当を命じられているほどだった。食べ物の尽きた農民たちに聞くと、ジャガイモ畑で鳥の卵ほどの小さなジャガイモを2-3個掘り起こして食べる日々だと言っていた」