黒龍江省の寒村に潜伏中の60代後半の男性。その後逮捕され北朝鮮に送還された。生死は不明だ。2001年1月に撮影石丸次郎

 

◆「コッパック」と呼ばれる強制労働キャンプの内部

1~2週間ほどで調査が終わる。この時点で拘束を解かれるのは、大部分が子供とその母親、また子供を家に置いた女性と年寄りの女性だ。

政治性ありとみなされたものは論外だが、他の大部分は労働鍛錬隊(難民たちはこれを「コッパック」と呼ぶ)に送られる。この「コッパック」がまた北朝鮮人にとって恐怖の的なのである。

収容されるのは、中国逃亡者をはじめ、職場を放棄している者、職場や地域の思想講習をサボり続けた者などだ。運動場を走らされたり、ポンプと呼ばれるスクワットをやらされたり、金日成・金正日父子を称える歌を歌わされたりという課業と、管轄する人民保安部の畑を耕したり、薪拾い、山菜採りなどの労働を強いられる。

前出の20代の女性は、「保安部の畑の肥やしにするため、公衆便所の糞尿さらいを素手でさせられた」と証言していた。
続きを見る...

復刻連載「北朝鮮難民」記事一覧

この記事は会員記事です。
すべての写真、記事、動画をご覧になるには、有料会員登録が必要です。
会員の方は、ログインしてください。
越えてくる者、迎えいれる者 ― 脱北作家・韓国作家共同小説集

越えてくる者、迎えいれる者 ― 脱北作家・韓国作家共同小説集

韓国入りした北朝鮮人作家6人と、韓国の作家7人による共同小説集。
脱北作家たちの作品からは、窺い知ることが難しい北朝鮮民衆の暮らしぶりを知ることが出来ます。

訳者: 和田とも美

出版社: アジアプレス 出版部
価格: 1,490円(税込) 送料無料!

この記事が気に入ったら
フォローしよう

最新情報をお届けします

Twitterでフォローしよう