◆家族と先祖の墓がなくなる!

取材協力者によると、火葬は、市・郡の「建物管理所」が運営する火葬場で行う。両江道の場合、料金は300中国元(約4500円)。遺骨は「建物保管所」の納骨堂で1年に約500円で保管してくれるが、少なくない住民が、遺灰を山中の景色のいい所に撒いたり、川に流す「水葬」を選択するという。ただし、鴨緑江は「水葬」禁止だ。

「水葬した場所に石を積み上げて弔った場所の目印にする人もいるが、住民の多くが、家族や先祖の墓を失ってしまい、墓参りをする人が減った。旧盆秋夕には、親戚が集まり酒や食べ物を持ち寄って墓参りをしたが、その場所がなくなった」
取材協力者はこのように述べる。

火葬に拒否感を感じる人はまたまだ多いという。若い世代の間では、強制火葬で墓がなくなると、先に逝った家族への愛情が冷めると不満の声が出ている。また、火葬に恐怖を感じる老人たちが多いと、協力者はその心情を次のように説明した。

「昔から、罪を犯した人間が火刑にされた。また火葬するのは二度死ぬことだ。先祖を土に埋めるのは魂を安らかに眠らせるためだ。火葬すると魂がさまようので、生きている者にも良くない。自分が死んだら、山奥でもいいから、どうしても土に埋めてほしい、このように願う老人が多い」(カン・ジウォン)