(参考写真)今回、中国から輸入が再開された新義州―丹東を結ぶ国際連絡橋。写真2010年に撮影されたもの(アジアプレス)

◆経済大打撃 「病死より餓死の方が怖い」

北朝鮮と中国の一部の通商口で貿易が再開されていると、米国の「自由アジア放送」(RFA)が3月25日に伝えた。

北朝鮮は、中国での新型コロナウイルス肝炎の拡大を受けて、1月22日に中国人の観光を中断、1月末からは国境を封鎖して人と物の出入りを完全に遮断していた。

RFAは、鴨緑江の中国側の遼寧省丹東市の消息通の証言として、「3月18日から一日に10台程度のトラックが中国側から入っている。一方で北朝鮮のトラックは確認できなかった。中国側からの輸送量は正常時と比べると微々たるもので、そのほとんどは高級食料品だ」と伝えている。

また、RFAは中国側の貿易業者の話として、中国人ドライバーは北朝鮮で荷を下して戻った後14日間の隔離を受けており、そのため運賃が高騰しているという。

アジアプレスでは、他の通商口が再開されたか調べているが、吉林省長白県の取材協力者によると、3月26日11時時点で、北朝鮮側の恵山市との通商口は「閉じられたままで物流はまったくない」とのことだった。

中国国境を封鎖した後、輸入が止まって、北朝鮮国内では物価、ガソリン価が高騰。市場活動も低迷して経済混乱が広がっていた。

金正恩政権は、中国内で新型肺炎の拡大が止まり、全国的に経済活動が正常化に動くのを見て、国境封鎖の解除に動き出したものと思われる。(カン・ジウォン)

北朝鮮地図(製作アジアプレス)