陳総統夫妻を有罪と断定

photo1104.jpg陳水扁総統夫人(呉淑珍=ウースーゼン)が昨日起訴された。検察当局は、総統本人も共同正犯として有罪と断じた。総統本人は在職中、起訴されない特権があるが、このままでは辞職と同時に夫婦そろって被告席に座る可能性がある。

直接、起訴の対象となったのは、文書偽造と「国務機要費」(総統の自由裁量にまかされている予算で、外交上の機密事項に使われることが多いという)の私的流用。2002年7月から2006年3月までに1480万元余(約五千万円)を自分たち懐に入れたという。そのために、友人たちから多種多彩な領収書を集めたというから、我々が出張費を水増しするような下世話な手口である。

台湾高検は、この調査に127日を費やし、その間、のべ276人に出頭を求めるなどして、取調べや証言を求めている。そのなかには、李登輝前総統や陳総統自身も含まれていた。

総統夫人の呉淑珍は、交通事故(テロともいわれる)の後遺症で車椅子の生活を続けてきた。若い女性でも抱きかかえられるほどやせ細っている。国会議員、台北市長時代から陳水扁によりそってその政治活動を支えており、二人は私生活でも政治生活でも、一心同体とみられてきた。

与野党首脳は予定されていた公務をキャンセルして、対応に追われている。テレビのニュース専門局は、台湾を大津波が襲ったと、すべての時間をさいて関係の報道を続けている。馬英九中国国民党主席は48時間以内に辞職せよ陳総統に最後通牒をなげつけた。施明徳に率いられる赤シャツ軍団は昨夜台北駅前に再結集して気勢を上げた。李登輝に率いられる台湾団結聯盟は総統罷免案に賛成することを表明。民進党は、総統夫妻を含め、関係した党員についての処分を検討すると幹部を非常招集した。
*写真 ・本日(2006/11/4)朝刊「聨合報」一面。