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【意岐部東小学校6年生の児童が寄せ書きしたメッセージを熱心に読むジャワヘリ小学校の子どもたち】(2007年/イラク・クルド地域・アルビル/撮影:玉本英子)</DIV class=cap>

玉本英子 現場日誌
■イラクはいま~避難民の子どもたち (1)
「避難民」ときくと、「あわれで、貧しい」と想像してしまう人が多いのではないだろうか。イラクの小学校と交流をしてきた大阪の意岐部東(おきべひがし)小学校の6年生の子どもたちと話したとき、多くがそうしたイメージを持っていた。
戦争ですべてを失い、テント暮らしを強いられる人びとがいるのは事実だ。その日の食べるものがなく、救いの手を待ち望んでいる人もいる。しかし、いまイラクで避難民となった人びとの多くが、これまで普通の暮らしがあった、私たちとかわらない人たちだ。
フセイン政権時代のイラクは、イランとの戦争と湾岸戦争、そして経済封鎖ゆえに国民生活は困窮したが、もともと近代的で、発達した教育制度、文化をもつ国だった。独裁政権にこそ苦しんだものの、平均的なイラク人は日本の私たちと比べると広い間取りの家に住んでもいたし、子どもたちはプレイステーションやサッカーをしたりと日本と同じような日常があった。
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