順安空港で金総書記に出迎えられた金大中氏は、交通事故で股関節を悪くしたせいで、ゆっくり「ひょこひょこ」金総書記に近づいて行った。 このシーンは朝鮮の人々に強い印象を与えたようで、年長の南の大統領が、体が不自由なのを押してわざわざ来てくれたと感動して、「金大中ファン」が大勢生まれたという。(2000年6月 韓国代表取材団)

順安空港で金総書記に出迎えられた金大中氏は、交通事故で股関節を悪くしたせいで、ゆっくり「ひょこひょこ」金総書記に近づいて行った。
このシーンは朝鮮の人々に強い印象を与えたようで、年長の南の大統領が、体が不自由なのを押してわざわざ来てくれたと感動して、「金大中ファン」が大勢生まれたという。(2000年6月 韓国代表取材団)

 

平安南道 「南朝鮮は、大統領を人民が選ぶが......」2 取材シム・ウィチョン
首脳会談の「おみやげ」についての噂
ウォン:まあ、反応も目新しいものはないね。それに盧武鉉が来たことを政府はあんまり見せないし。中央テレビで、ほんの少し、会談の場面が絵みたいにちょこっと出たけど、目新しいことはないね、金大中が来た時と比べると。
シム:金大中が来た時は、少しは反応があったでしょう?

ウォン:あの時は「金大中が金をおいて行った」っていう噂があったなあ。
それから、将軍様もテレビに出てたもんな、ほら、飛行場での対面の場面から。今回、盧武鉉はそれもなかったな。
それと、あの時は何かしらんが、金大中が将軍様とぴったりくっついて歩いてたからね、ハハハ。あんときゃ、金大中を引きずって歩いてるみたいだってよく言ってたよな。

シム:え? 何だって?
ウォン:だから、犬を引き連れて歩いてるみたいだって。金大中が年寄で、足もちょっとひきずってるじゃないか。将軍様が、まるで犬を引き連れて歩いてるみたいだってよく言われていた。(注1)

シム:今回も、盧武鉉が米をたんまり持ってくるはずだって聞いてました。それから、盧武鉉は会談の時に、海州(ヘジュ)から南浦(ナムポ)までの西海岸の地域を開発するという話をしたらしいですね。
チュ:うん、海州と南浦が開発されれば、南朝鮮からたくさん金が入って来るし、米もたくさん入って来る、そうなれば、また配給を再開できるから商売しなくてもよくなるとかっていう噂だ。

ドン:平壌では、こんな噂も流れてる。「これからは商売は禁止だ。国家で韓国(注2)の援助物資を配給としてちゃんと配るから、人民をもう一回企業所に配置しなおすのでそこで働け」ってさ。
でも、正直言って、工場のほうで、そんなんで人を受け入れられるかね? 工場には電気も資材もないのに。そんなことしたら混乱するに決まってる。
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