韓国の盧武鉉大統領(当時)一行を乗せた車列が平壌中心部を走る。盧大統領の平壌訪問が、うんざりするような市場統制のきっかけになった。(2007年10月 韓国青瓦台HPより)

韓国の盧武鉉大統領(当時)一行を乗せた車列が平壌中心部を走る。盧大統領の平壌訪問が、うんざりするような市場統制のきっかけになった。(2007年10月 韓国青瓦台HPより)

 

「民衆はだんだん嫌になっています」5 取材 シム・ウィチョン
市場の様子が韓国で報道された?
シム:このジャンマダンの統制措置は来年まで続くと思いますか?
クァク:実際のところ、市場がなぜまた問題にされているのかというと、朝鮮でジャンマダンを撮影した映像が、そのまんま韓国で報道されたらしいんですよ。いったい、その「秘密」はどこから流出していったのか? 「秘密」は幹部たちが撮影して向こうに渡している、だからジャンマダンをなくすんだ、なんていう話が巷に出回っているんです。

なぜかというと、韓国の報道で流されたジャンマダンの様子が、あまりに無秩序だったからだそうです。朝鮮ではジャンマダンもびしっと統制しながら運営すべきなのだが、統制できないから、ほったらかしになっていると報道されたらしい。

シム:どのジャンマダンもそんなものでしょう。ジャンマダンのことを悪いと思う人はいないはずだが。
クァク:ところが人々の一挙手一投足が、そのまま撮影されてしもうたもんだから、(上層部が)「その『秘密』がどうやって(韓国に)流れていったのか? 貿易する奴か? でなければ幹部たちから流れたはずだ。ジャンマダンは問題だ。特に若い連中が商売してるのは許さん」と判断して、今回こうした措置を採ったんだそうです。

シム:私がおかしいと思うのは、我が朝鮮は「他の国が何と言おうが言うまいが、われわれ式に進む」そういう国ではありませんか? ところが外国の報道、しかも敵だという韓国の報道が怖ろしいとビクビクしているんだから、これはまったく、われわれ式ではなくて「他人式」ではありませんか?
クァク:朝鮮は敵に正体を見せないんです。恥をかくことになるから。それで今の朝鮮は、幹部たちは、みなおべんちゃら屋ばかりが残って、本当に一生懸命働いているのは一人もいないじゃないですか。

科学者たちなんか職場に行って研究する代りに石炭の心配、食べる心配をしているのに、幹部たちが大事にする芸能人たちは、歌の一つも上手に歌えば人民俳優になり功勲俳優になる(注1)。あんなのに何の業績があるというんですか? 科学者に配給をちゃんとあげて金もたくさん支給してあげるべきなのに。ごますりの歌でもいっぺん上手に歌ったら、そいつらにはテレビだの家だの何でもあげるんだから、いったい誰が科学研究なんかやりますか。
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