清津市中心の大通りの道路標識。中心部の幹線道路沿いのアパートは、見栄えを良くするために電気供給も良く値段が高いという。(2001年1月 キム・ホン撮影)

清津市中心の大通りの道路標識。中心部の幹線道路沿いのアパートは、見栄えを良くするために電気供給も良く値段が高いという。(2001年1月 キム・ホン撮影)

 

〈解説〉住宅闇市場と横行する不正腐敗 1(リュウ・ギョンウォン)
朝鮮において、国家による住宅供給制度は、既に一九八〇年代から不正腐敗にまみれながら崩れていったといわれる。
よく知られていない朝鮮の不動産闇市場の実態について、編集部ではリュウ・ギョンウォンに解説を依頼した。

個人住宅
朝鮮の住宅には、「個人住宅」と「国家住宅」の二種類の所有形態がある。
「個人住宅」とは、一九五八年の社会主義体制樹立(注1)以前から国家に没収されることがなく、個人に所有権が認められたもので、相続、売買などで受け継がれてきた。

個人住宅の持ち主には、その所有権に関して地区の裁判所から公証文書が発給される。このような手続きを踏んだ個人住宅は、財産相続法の次の条項によって個人所有財産として規定されている(注2)。
ちなみに個人住宅の敷地は国家所有である。
(以下、引用)

第一二条 (前略)個人住居のような、分割できない財産については、彼ら(複数の相続人)の共同所有とすることができる。