写真1には、国家が組織した収穫支援に、海州市の各洞(行政単位)の町内組織の女性たちが動員されている様子が写しだされている。
毎年恒例のことだが、こうして動員される女性たちへの労働報酬は、当然何もない。幼い子供がいる女性までもが動員され、支援現場には預かり手のない小さな子供たちの姿も見られる。
こうして午前に労力動員された女性たちは、午後にはまたすぐに市場へ行き、家族を養うために商売をしなければならない。
こうやって、彼女たちを、タダで農村に動員するために、この時期、国家は市場が午後にしか開場できないように定めたのだ。
女性たちが、田んぼへ駆り出され、無報酬で働かされている間、その子供たちもまた、ただ遊んでいられるわけではない。
小学校では、バッタの収集が子供たちに課題として与えられている。写真4は、その様子を写したものだ。
こうして集められたバッタの用途は、「飼料」なのだという。学年ごとに課せられた一日のノルマは、一年生が二〇〇匹、三年生が四〇〇匹、四年生が六〇〇匹だと、ビデオ映像の中で子供たちは語っている。
(つづく)
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