平壌市内の市場近くを冬服で歩く人民軍兵士。防寒用の帽子をかぶっているが、ウサギの毛皮でできているようには見えない。(2008年12月平壌市寺洞区域 リ・ソンヒ撮影)

 

朝からぐずついていた空が、夕方にはとうとう大粒の雨を降らせ始めた。意地悪くザーザーと降りしきる雨の中を、暗がりのあちこちで人びとが走り出した。私は、そのうち降り止むだろうと雨宿りをしてのだが、雨脚が弱まる気配がないので、仕方なくズボンの裾を捲り上げ職場の正門を飛び出した。

ぬかるんだ通りを飛び跳ねるように走ったため、靴とズボンははねた泥ですっかり汚れてしまった。雨水は下着まで滲みこみ、すっかり濡れねずみになってしまった。

容赦なく顔を濡らす雨を必死に拭いつつ走っていたのだが、いつしか疲れてしまい、速度を落としゆっくりと雨の中を歩いた。あれこれと考え事をしながら進んでいると家の前に辿り着いたのだが、どうしたことか妻が玄関先で私を待っているではないか。

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