教化生と鍛練生
シム:それは教化生ですね。教化生と鍛練生の扱いの違いは何ですか。
B:扱いは少し違いますよ。服は労働鍛練生は家から持ってきた服をそのまま着ます。髪は短髪にしますが、教化生のように白タオルを巻きません。教化生たちは白タオルを取ったらダメです。服も、教化生たちは色合いのある服を着られなくて黒色だけ。それから襟をすべて取ってしまうので教化生はすぐ見わけがつきます。人の扱いは、鍛練生の方が少しましですね。教化生たちは名前で読んでもらえず番号です。胸もとに番号札を付けています。

シム:年をとった人もいますか?
B:年寄りもいます。開城(ケソン)から一人で入ってきた五〇歳を超えたおばあさんがいたんですが、鍛練隊の便所の清掃をやらされていました。その便所が本当に汚いんです。入ろうとしたら(臭いの刺激で)目が痛くなるほどでした。

そのおばあさんは、そこにむしろを敷いて寝起きさせられていました。あまりにも痛々しくて、鳥肌が立つほどぞっとしました。そのおばあさんに、そんな年でどうしてこんな所に来ることになったのかと訊いたら、開城では骨董品がたくさん出るじゃないですか。その骨董を掘る人たち(盗掘人)たちの食事の世話をしていて捕まったと言うんです。あの人はもう今は生きていないでしょう。

甑山という土地は、広い農業地帯です。それからそばには海があります。海で作業する人たちがいましたが、皆男たちでした。私たち(女の収監者)も海の方へ行って塩田を作ったことがあるんですが、そこには男たちが何百人も集められていました。教化所から動員されて行った人たちです。
(つづく)
整理:石丸次郎
<<<連載・第12回   記事一覧   連載・第14回>>>