◆豆満江中流の国境警備隊、不正報告恨み、石で殴る
ハムギョン北道の中国との国境地帯で、国境警備隊の将校が撲殺される事件が発生したと、現地の国境警備隊員と直接通話した取材協力者の脱北者が伝えた。

事件が発生したのは10月10日。キム某という中尉が、若い下級兵士2人に石で打たれて死亡、犯行に及んだ2人は逮捕され調査を受けているという。
この取材協力者の脱北者によると、キム中尉は犯人の兵士2人と同じ中隊に所属し、国境の川・豆満江中流の哨所(詰め所)に勤務していたという。

豆満江を挟んで、咸鏡北道会寧(フェリョン)市を臨む高台に新たに増設された鉄条網。傾斜が急であるにも関わらず隙間なく設置されている。2012年9月 ナム・ジョンハク撮影(アジアプレス)

豆満江を挟んで、咸鏡北道会寧(フェリョン)市を臨む高台に新たに増設された鉄条網。傾斜が急であるにも関わらず隙間なく設置されている。2012年9月 ナム・ジョンハク撮影(アジアプレス)

 

「キム中尉は27歳で、兵士に対する労働党の思想教養事業を担当する『政治指導員』だった。彼は、一般兵士の普段の行動を監視し、上部に報告する役割をしていたが、そのために降格させられたり、強制除隊させられたり、刑務所送りになるケースがあり、また不良行為をネタに兵士に度を超した金品を要求することがあって、部隊内でも恨みを買っていた。今回の事件も、不利になる報告を上げられて激高した若い兵士2人に殴り殺されたと、警備隊員が話した」
と、この取材協力者は述べた。
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