リ・ハナさんは、「堂々と「北朝鮮から来た」と言える人は多くないと思います」と話した。写真:金慧林

 

:日本で北朝鮮関連のニュースをどんな気持ちで見ていますか。
:日本に来たばかりの時は、なぜこんなにも北朝鮮のニュースが多いのかが、よく分かりませんでした。それも、核とミサイル、戦争が起きれば北朝鮮が「決死抗戦」するといった否定的な面ばかりが報じられます。そりゃ、どうしても北朝鮮を良い目で見ようとはしなくなります。隣の国で核兵器を作っていると聞いて、不安にならない人はいないでしょうから。

北朝鮮がしてきたという「悪いこと」の中には、日本に来てから初めて知るものもありました。そんな時は「私が北朝鮮で学んできたことは、事実なのか嘘なのか」と悩みました。例えば、朝鮮戦争(1950年~1953年)は韓国が先に北朝鮮に対し攻撃を仕掛けたと習ったのに、日本でそうではないということを知って混乱したりもしました。

それでも日本に来て私自身も勉強し、物事を整理していったので、今ではある程度は客観的な視点を得られたのではと思います。(続く)
【リ・ハナさん】
1980年代半ば、北朝鮮北西部の都市で生まれる。 両親は日本からの「帰国事業」で北朝鮮に渡った在日朝鮮人2世。中国に脱出後、2005年日本に。日本入りした脱北者として初めて大学に入学。今年3月卒業した。近著に「日本に生きる北朝鮮人 リ・ハナの一歩一歩」

書籍「日本に生きる北朝鮮人 リ・ハナの一歩一歩」の詳細


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