◇元「主体思想派」たちも正恩世襲体制に愛想つかし

去る2月17日、韓国の水原地裁は、北朝鮮の革命路線に追従して、韓国の体制転覆を謀議したとして「内乱陰謀罪」「国家保安法違反」などに問われた野党・統合進歩党の李石基(イ・ソッキ)国会議員に対し懲役12年、資格停止10年を言い渡した。

多くの既報があるので、この「李石基事件」の詳細については述べないが、昨年5月に持った会合で李議員は「戦争準備をせよ。通信、鉄道・ガスなどのインフ ラ施設の破壊、そのための武器の製造と確保せよ」と演説、自分たちの国家議員選出を「革命の橋頭堡」などと発言したとされる。

もちろん、統合進歩党と李議員側は強く反発している。2011年末の大統領選挙に国家情報院が介入していた問題が国会で取り上げられる予定であったため、窮地に陥った国家情報院が情勢転換のために、特大級の公安事件を作り上げたと批判していた。

李議員ら統合進歩党の主流派は、今、韓国社会の広くから「従北派」という批判を受けている。北朝鮮にシンパシーを寄せる「親北」どころでなく、「北 朝鮮の言いなりだ」「平壌の指令を受けている」という意味だ。もともと、統合進歩党の前身の民主労働党内で、反主流派が主流派指導部の北朝鮮べったりぶり を侮蔑的に批判する言葉として使い始めたものだ(民主労働党は指導部の「従北」問題で08年2月に分裂している)。

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