女性二人が道に転がった石炭を拾い集めている、撮影 アジアプレス

女性二人が道に転がった石炭を拾い集めている、撮影 アジアプレス

 

◇もはや山には木なく、枯れ草も取り合い
(ペク・チャンリョン)

北朝鮮の住民にとって、冬は残酷な季節だ。緯度が高いため、寒さが厳しく、そして長い。だが、最も大きな理由は炊事と暖房に使う燃料が不足している ためである。北朝鮮内部で秘密裏に撮影された写真を元に庶民の燃料事情を読み解く。2013年3月平安南道で取材協力者が撮影した。

女性二人が座り込んでいるのは、中国に石炭を輸出する際トラックが通る道だ。周辺にはトラックからこぼれ落ちた石炭が散乱しており、多くの人が群がる。

取材協力者が声をかけると女性の一人は「一日にバケツ一、二杯の石炭を拾いますね。家で使うし売りもします。バケツ一杯が5000ウォン程度(当時のレートで約50円)で売れます」と答えた。

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