◇ 金正恩氏が演説で「唯一領導体系確立」を強調 資本主義文化の浸透遮断にも言及
(本紙特約=「デイリーNK」オ・セヒョク記者)

北朝鮮のある地方都市で行われた党組織の政治学習集会の様子。学習会の内容は金正恩の「唯一指導体系」の強化を訴えるもので、張成沢氏粛清の理由として強調されたのが「唯一指導体系違反」だったことから、張氏粛清の準備がすでに始まっていたことが伺える(2013年夏撮影、(C)アジアプレス)

北朝鮮のある地方都市で行われた党組織の政治学習集会の様子。学習会の内容は金正恩の「唯一指導体系」の強化を訴えるもので、張成沢氏粛清の理由として強調されたのが「唯一指導体系違反」だったことから、張氏粛清の準備がすでに始まっていたことが伺える(2013年夏撮影、(C)アジアプレス)

 

北朝鮮の金正恩第1書記が、朝鮮労働党宣伝扇動部門活動家大会に参加し、唯一領導体系の確立および資本主義思想文化の浸透への対策を強調したと、26日、朝鮮中央通信が報じた。

同通信によれば、金正恩氏は25日閉幕した労働党の「第8回思想活動家大会」での演説で、「唯一的領導体系を樹立する事業が、言葉と文書だけを用い形式的 に行われた。党の唯一的領導体系を確固として樹立することに、党の思想事業の火力を総集中させなければならない」と語った。

金正恩氏はさらに「党の唯一的領導体系を確立させるための文献(金正恩の論文)討議事業を全党的に進行し、学習と講演も行い決意も多く固めたが、実際には党内で『現代版宗派』が発生したことを未然に摘発し、これを粉砕することができなかった」と付け加えた。

「現代版宗派」とは昨年12月、「国家転覆陰謀行為」などの罪名で、叔父の張成沢国防委員会副委員長を処刑した事件を指すものと思われる。

金正恩氏はまた「党内で再び宗派が発生したことは、われわれ思想活動家にも責任がある。党の唯一的領導体系に挑戦する分派行為とは、思想の変質に始まり、(そのような)思想的裏切り者が行き着く終着点は、他ならぬ反党、反革命」と主張した。

金正恩氏は特に「敵が執拗に押し付けてくる資本主義の毒素が、我が境界(国境)を越えることができないよう、蚊帳を2重、3重に張り巡らし、帝国主 義の思想文化的な浸透策動を水の泡にするための主導的な作戦を展開しなければならない」と強調、その上で「特殊な単位(組織)であればあるほど、思想事業 をさらに強く行わなければならず、思想闘争の溶鉱炉の中で鋼鉄として鍛錬されていかねばならない」と述べた。
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