平壌市内の公設市場。平壌市民の大半はこのような商行為で生計を立てている。2011年6月ク・グァンホ撮影 アジアプレス
石丸 平壌市の電気供給はどうですか?
A 区域によって異なる。私の住む●●区域は悪くなくて、１日平均10時間ぐらい、それも必要な時間に供されている。そうそう。魚の配給があった。ハタハタが。
石丸 金正恩氏が「人民に魚を供給せよ」と指示した影響かな。どれぐらい出ていますか?
A 10月10日の党創建記念日に出た。量は企業所によって違う。
強まる統制、カラオケ店閉鎖に禁酒令
石丸 １日だけなのか。市場の統制はどうですか? 地方都市では、市場でのコメの売買を禁じている所もあるようですが。
A 平壌では市場でコメを売っているが、市場はいろいろと統制が厳しくてうるさい。中国との関係が悪くなったからだろうが、中国製品に対して規制受けている。
石丸 中国製品を売るなというのですか?
A まさか。市場で売っているモノはほとんど中国製なのに(無理です)。中国製品を漢字の書かれた箱で売ったりするとなとかうるさい。ばらして売れと言われる。あと、市場や食堂で酒を一切飲めなくなった。禁酒令だ。
石丸 酒も好きに飲めないのか。
A それから平壌ではカラオケ店が全部閉められた。
(※外国人用の店は対象外のようである)
エボラ熱対策
石丸 エボラ熱対策で、当局は外国からの入国者を隔離しているという報道がありました。
A エボラ熱の隔離はとても厳しくて、交通麻痺が起こっている。地方に行く通行証(旅行証明)も簡単に出さなくなった。熱っぽい人は20日間も隔離されている。
石丸 病院に入れられるのですか?
A いや自宅に隔離。地下鉄やバスの中でもエボラ熱の検疫を宣伝しているし、平壌駅前の大型テレビでもエボラ熱のことを報道していた。移動や商売に支障が出て困っている人が多い。(続く)
