大阪府摂津市の中止要請を無視し、地下水の汲み上げ計画を実施したJR東海の鳥飼車両基地(撮影・矢野宏)

大阪府摂津市の中止要請を無視し、地下水の汲み上げ計画を実施したJR東海の鳥飼車両基地(撮影・矢野宏)

 

◇ JR東海「茨木市側での掘削は協定の適用外」

JR東海が「掘削工事は茨木市側なので、摂津市の行政上の管理区域を超えている折、協定の適用を受けるものではない」と主張している点について、森山市長 は「鳥飼基地の97パーセントが摂津市で茨木市は3パーセントに過ぎません。茨木市よりも摂津市との連続性と一体性があり、摂津市内の環境に影響を及ぼす と考えられます」と反論した。

一方、JR東海は深さ150メートルから200メートルの深さで1日750万トンの地下水を汲み上げる計画を説明し、「計画の深さでは環境に影響を及ぼす地盤沈下が発生するとは考えられない」と主張した。
また、阪神・淡路大震災や東日本大震災の被災地では1カ月にわたり、上水路が断水した地域があったことを紹介し、「断水が起きると深刻な面が出る。地下水の活用により、交通輸送を安定的に運行させるには不可欠だ」と述べた。

さらに、環境保全協定は摂津市の生活環境条例によって設置されたもので、適用範囲は摂津市に限定されると説明し、「茨木市側で汲み上げるので問題はない」と重ねて強調し、請求棄却を求めた。

次回の口頭弁論は3月13日午前11時50分から。