みんなもう分かっていると思いますけれども、幻の夢を見ていたのです。もう本当にいい加減に気がついてくれよと、私は思います。

この幻の夢、原子力を進めてきた人たちはどういう人たちだったのか。私は最近、原子力マフィアと呼ぶようにしてるんですけれども、この人たちが原子 力を始めた一番の理由はエネルギーではなかったんです。エネルギーではなく、核兵器を作る能力を持ちたいというのが根本の理由で始まっていました。

そのため国は電気事業法で、電力会社が原子力発電をやれば、どんどん儲かるという仕組みをまず作って、電力会社を原子力に引きずり込みました。そし て、原子力損害賠償法という途方もない法律をつくって、どんな事故が起きても電力会社は責任を取らなくてもいいという法律の仕組みまで作ったのです。そし て、国策民営という名前の下、原子力の暴走が始まってしまいました。

その暴走の中で、巨大な原子力産業、ゼネコン、下請け・孫請けの中小・零細企業、それに学者、マスコミ、労働組合までが、それぞれの権益を求めて集 まってしまうという形になりました。かつての戦争の時とよく似て、挙国一致に反対する者はブルドーザーでひき殺すように潰していって、原子力発電所を日本 中あちこちに造るということをやってのけたのです。

※小出さんの音声をラジオフォーラムでお聞きになれます。

「小出裕章さんに聞く 原発問題」まとめ