◆国際社会が疑う日本のプルトニウム
R:プルトニウムを持つということは核兵器を持つ道につながるわけですから、そういう意味では、核廃絶という立場からも白紙に戻した方がいいのではないですか。

小出:当然です。皆さんがどのように日本の原子力を受け止めているかよく分かりませんが、日本の原子力は、何か 平和利用だというふうにずっと宣伝をされてきたわけですが、しかし、原子力を推進してきた人たち自身は、もともと原爆材料であるプルトニウムを懐に入れた いという思惑がありました。

そのために、核燃料サイクルというものをなんとしてでも実現しようとしてきたわけですが、それがなかなかうまくいかないという段階が今なのです。でも、当然原爆なんて作ってはいけないわけですし、核燃料サイクルなんてものに手を染めること自体が誤りだと私は思います。

R:今、戦争法案が強行採決されて、本当にきな臭くなっていますが、外国から見たら、日本は核兵器を作りたがっているように見えるのではないでしょうか。

小出:もちろんです。国際的に言えば、日本は潜在的な核兵器保有国と言われてしまっているわけです。日本がイギ リスとフランスに頼んで、プルトニウムを分離してもう懐に入れているのですが、その量は48トンにもなってしまっていて、長崎型(プルトニウム型)の原爆 を作ろうとすれば、4,000発もできてしまうという膨大な量なのです。そんなものをいくらなんでも、日本のような国が懐に入れているのは許せないという ことで、日本は使い道のないプルトニウムを保持しないという国際公約をすでにさせられてしまっているのです。