北朝鮮が移動通信を本格導入したのは2008年12月。大変な勢いで加入者が増え、現在のユーザー数は600万人程度だとされる。音声や動画のメッセージを送ることも可能だ。

アジアプレスが入手したのは、2013年に17歳の女子中学生(北朝鮮は6年制)が作った携帯電話用の動画メッセージだ。使われているのはなんと日本のアニメキャラクター。いったいどうやって北朝鮮に入り込んだのだろう…。

内容は男女のラブメッセージのようにも読めるが、女子中学生同士の友情のやり取りだろうか。

驚かされるのは、韓国風の言葉遣いが使用されていることだ。北朝鮮に密かに流入した韓流ドラマの影響だと考えられる。だが、そこには政治的に危険な表現が含まれていた。(石丸次郎)

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