9月からアスベスト除去が始まる守口警察署旧庁舎

大阪府守口警察署旧庁舎(同市京阪本通2丁目2番10号)の解体をめぐり、住民がアスベスト(石綿)調査・対策の徹底を求めている。(井部正之)

◆9月からアスベスト除去へ

市が進める再開発計画の一環。大阪メトロ谷町線・守口駅を出てすぐのところに立地する同警察署は7月12日に新庁舎に移転済み。築48年になる旧庁舎は解体され、跡地は商業施設となる予定という。

府は7月13日夜、説明会を開催。解体スケジュールや作業手順、安全対策などについて約30分にわたって説明した。

外壁などにアスベストが使用されており、解体に先立って除去する予定。アスベストの除去については9月中旬の作業開始前に改めて説明会を開催する。

隣接する市役所旧庁舎の解体で、吹き付けアスベスト10カ所を含む計167カ所におよぶ調査ミスや不適正作業が相次いだことから、同警察署旧庁舎解体について2020年10月に住民が調査や対策の「徹底」を府に要望した。

市役所旧庁舎の解体では、不適正調査・施工の発覚後、第三者機関による再調査や監視、除去完了の検査に加え、大気汚染防止法などの規制よりも厳しい飛散防止対策を採用した。こうした経緯をふまえ、府に対してこれと同等の対応を求めている。

今回解体する守口警察署旧庁舎は地上6階地下1階建て(鉄筋コンクリート造、一部鉄骨造)の本館・署長公舎など計7棟で延べ床面積約3387平方メートル。施工は田中組(羽曳野市)で契約額は5億3640万4000円(税込み)。施工監理は吉田賢一建築設計事務所(東大阪市)で契約額1310万1000円(税込み)。

気がかりなのは田中組は土木が専門で大規模な解体工事の施工は同社ウェブサイトの施工実績にも記載がないことだ。しかも市役所旧庁舎解体で不適正工事が発覚した事業者より約6000万円安値の最低制限価格ぎりぎりで落札している。また施工監理の吉田賢一建築設計事務所(東大阪市)も同じく市役所旧庁舎でアスベストの調査ミスや不適正施工を見逃した施工監理業者よりも安値で請け負っている。同社社長はアスベスト調査の資格を持たず、当該施工監理は外部委託することを認めている。