◆ボール投げ入れも発覚

しかも学童保育で利用されていた日置荘小学校では、天井裏の吹き付け材に「損傷が多くみられ、細かな落面(吹き付け材の落下)」が存在していた。それだけでなく、ふたがなくなっていて開きっぱなしだった点検口から天井裏に「複数のボールの投げ入れがあった」のである。

市が公表した写真をみると、大小様々なボールが少なくとも6個確認できる。その周辺には吹き付け材の破片が散乱しているようすが収められている。しかも「点検口の開口部では空気が下に向かって流れていた」「学童保育の部屋にある埋め込み照明から天井裏に光が漏れている(すき間が存在)」ことも報告されている。

何も知らない児童らがボールを投げ込んで遊ぶたびに室内でアスベストが飛散し、曝露したであろうことはまず間違いあるまい。

同じく「劣化」と評価された福泉小学校では体育館3階が理科室や家庭科室、音楽室があり、高学年(理科室4~6年生、音楽室・家庭科室5~6年生)の児童が使用。天井板の欠損・破損はないが、「吹き付け材の全体に毛羽立ち」という劣化があり、「天井裏への落面」が見つかった。また廊下と教室の間にあるドアを開閉する際の「振動が原因とみられる吹き付け材の落面」も確認された。ここでも点検口を開ける「空気が室内に流れていた」というから、やはり児童らの曝露が強く懸念される。

登美丘西小学校と八田荘小学校は「やや劣化」だが、いずれも吹き付け材の損傷・劣化が報告された。

専門家による調査では、4校とも吹き付けアスベストの劣化・損傷が実際には存在していたと評価されており、その状況は現場写真でも示されている。4校とも「やや劣化」で「損傷・劣化なし」との市側の説明が誤りだったことが裏付けられた。

こうした状況から懇話会では、4校すべてで児童らがアスベストを吸った可能性があるとして検証することが全員一致で決まった。今後改めて測定などを実施する予定という。