◆入隊予定者に「不純行為」自白せよ

当局は3月末から、「招募」予定者を対象に軍事動員部で説明会を開いた。Bさんは親戚の息子が入隊予定で、その内容を聞いた。

「入隊前に軍服務の重要性を説き、過去に部隊から脱走したり生活除隊(栄養失調などでの途中除隊)したりして軍生活を全うできなかった事例と、逆に軍生活を立派にやって幹部になった事例を紹介し、『核強国の軍人らしく軍服務を立派に遂行しなければならない』と強調したそうだ。また、これまで不健全な生活を送っていた生徒たちは自分の過ちを自白せよと圧迫したと言っていた」

韓国ドラマやKポップなど、当局が不純と規定する映像に接したことのある若者たちは、北朝鮮に大勢いる。彼らが入隊して外部情報を軍隊内で広めないようにするために、あらかじめ自首、自白を促しているものと見られる。

◆核大国なら戦う必要ないのでは?

一方、当の若者たちの軍生活に対する考えは極めてドライになっているようだ。

「政府が『我われには核があるので誰も絶対に攻撃できない』と何度も宣伝するので、若い子たちは、戦争は起こらないだろうし、もし起こっても、自分たちが戦うことはないだろうなどと、堂々と口に出すようになった」(Bさん)

金正恩政権が国民に対し「核大国」だと過度に宣伝してきたため、「招募」に直面した青年たちの間に、戦争は起きないのだから軍生活は適当にすればよいという緩んだ考えが広がっているようである。

※アジアプレスでは中国の携帯電話を北朝鮮に搬入して連絡を取り合っている。

 

 

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