◆今井氏は説明から逃亡

橋下事務所から回答がなかったため、再度、今井氏に意見書の公開を依頼した。
「勘違いかも。当時メディアに報告した件と思う」と、様々なに解釈できる回答がきた。どの点が勘違いなのかと質問し、意見書が公開できないのなら橋下法律事務所のヒアリングで話をしたことを筆者にも話してもらえるよう要望したところ、「すべて弁護士事務所に委ねています。悪しからず」と返答があった。

その後、連絡が途絶え、ショートメールを出しても返信は届かなくなってしまった。逃亡である。

上脇教授は次の様に指摘する。

「橋下綜合法律事務所がヒアリングして報告書をまとめたのであれば、それを公表すべきです。維新の説明では今井氏からの説明を聞いただけのようにも思えます。何が実際になされたのか不確かなままです。あまりにもいい加減で無責任です。これで今井氏の除名を解除したというのでは、やはり除名解除の結論が先にあったのではないかと思えてなりません」

大阪維新の会、今井豊氏、藤原龍男氏、すべての当事者は、不明朗すぎる金銭授受に関して、解明と説明の責任を果たさなければならないはずだ。

 

■ 鈴木祐太 (すずきゆうた)
1981年香川県で生まれ。岡山、大阪で育つ。大学在学中から貧困状態にある子どもたち、特に被差別部落や在日外国人の子どもたちへの支援に関わり、小学校講師、派遣社員などを経てジャーナリズム活動を始める。フロントラインプレス所属。

 

 

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