ロシア軍との戦闘を想定した訓練を受ける市民防衛隊(オデーサ・玉本撮影)

◆ロシア軍との戦闘も想定、防衛隊の訓練現場

ウクライナ各地で続く戦闘。ロシア軍の侵攻後、市民防衛隊が編成され、そのなかには女性も加わっている。防衛隊の女性たちや、元ウクライナ軍狙撃兵として戦った女性を昨夏、オデーサで取材した。(玉本英子・アジアプレス)

 

英国人義勇兵(右)の教官から訓練を受ける防衛隊。ロシア軍はどんな爆破物のトラップを仕掛けるかのビデオ講習を受け、実際の訓練に臨んだ。(2022年7月・オデーサ・撮影:玉本英子)

敵が潜伏する想定で、突入訓練をする市民防衛隊。部屋を制圧し、敵や不審物がないと確認できると、チースタ!(=クリア!)と声を上げていく。(2022年7月・オデーサ・撮影:坂本卓)

昨夏、ウクライナ南部オデーサ市内の工場地帯。戦闘服姿で訓練を受ける市民防衛隊の姿があった。 「それじゃダメだ! 敵に撃たれちまうぞ!」 教官が声を荒らげる。

前方の敵を確認し、制圧しながら進むクリアリングの訓練。カッティングパイやクイックピークなどの基本動作を習得。(2022年7月・オデーサ・撮影:坂本卓)

廃虚ビルにロシア兵が潜んでいるとの想定で、小銃タイプのエアガンを手にチームが突入し、制圧を目指す。屋内の階段を駆け上がる防衛隊に向けて、教官が模擬の手榴弾を次々に投げ込む。爆発音と煙のなか、ガス圧を強化したエアガンの弾が飛び交った。

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