ロシア側は岸から数十メートル付近まで埋め立てられていた。ブルドーザー1台と作業員が見えた。

◆新たな戦略的通路の確保が目的か

2024 年 6 月19日 、北朝鮮とロシアは「包括的戦略パートナーシップ条約」の締結に合わせ「豆満江国境自動車橋建設に関する協定」も結んだ。そして 2025 年 4 月 30 日に、自動車道の着工式を両岸で開催したことを朝露の官営メディアが報じている。

それによると、工期は1年半で、橋は 2 車線で幅は約7m。橋の豆満江上の長さは約1キロメートルである。

朝ロ国境地図 製作アジアプレス

ウクライナ侵攻をきっかけとして、北朝鮮とロシアの密着は事実上の新たな軍事同盟関係に発展した。朝ロ両国は、工事中の自動車橋を老朽化した既存の鉄道橋を補完する戦略的動脈とすることを目論んでいるはずだ。(石丸次郎)

※写真はいずれも9月中旬に中国側から撮影した(アジアプレス)

朝ロ国境の衛星写真。豆満江に架かる鉄道橋から500メートルほど下流の赤線の位置に自動車橋を建設しようとしている。グーグルアースより。

 

 

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