◆ドニプロ市長「支援が心を支えてくれた」
ドニプロのボリス・フィラトフ市長は、侵攻前からウクライナと日本の友好に尽力してきた。これまでに日本各地を訪れ、着物の留め具「根付」の収集では、ヨーロッパのコレクターのなかでも随一のコレクションだ。

「ようこそ」と市長室で出迎えてくれたフィラトフ市長。支援への思いを語った。
「日本政府、JICA、そして日本国民に感謝します。震災被害から復興した日本には、高度な技術とノウハウ、そして何より素晴らしいスピリットがある。私たちのもとに届けられた重機、瓦礫再生システム、発電機は、戦火に暮らすドニプロ市民にとってかけがえのない支援です。物的な面だけでなく、私たちの心も支えてくれました」

ウクライナ東部・南部の前線地帯へとつながる要衝に位置するドニプロに、攻撃がやむことはない。市民は恐怖と不安のなかでの生活を強いられている。
ドニプロの桜並木に咲く桜を、人びとが安堵の気持ちで喜ぶことができる春の到来はいつになるのか。


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