アマゾンなどで販売されているカラーサンド(色砂)やマジックサンドなど子ども用の「遊び砂」から発がん性の高いアスベスト(石綿)検出が相次いでいる問題をめぐり進展があった。1月22日、学校向け教材などを企画販売しているサンワ(大阪府東大阪市)が同社で販売しているカラーサンドからの石綿検出を発表したのだ。(井部正之)

カラーサンドからアスベスト検出を発表したサンワの製品。現在は「在庫なし」になっている(ヤフーショッピングの同社販売サイトより)

◆独自調査後に石綿検出発表
カラーサンドは砂を着色し、焼成するなどしたもので、砂遊びやサンドアート(砂絵)などの用途で広く出回っている(カラー砂、アートサンド、デコレーションサンドなどの名称もあり、豪などでは総称としてクラフトサンドと呼ばれる)。マジックサンドは砂を着色しシリコン油などを加えたもの(キネティックサンド、シルキーサンド、のびーるサンドなど、さまざまな名称がある)。ふわふわな手触りで成形しやすく、散らばりにくいため、屋内の砂遊びに適していると人気になった。いずれも知育玩具として広く販売されている。学校教材にも採用されているという。

筆者はアマゾンやヤフーショッピング、実店舗で計19製品を購入し、協力を得た分析機関で国際標準の分析法「JIS A 1481-1」で石綿の有無を調べる「定性分析」をしてもらう独自調査をした。その結果、7製品からトレモライト石綿を「微量に検出」。1月22日に〈<アマゾンなどで販売>カラーサンドなど7製品からアスベスト検出子どもが吸う危険独自調査で判明〉〈<アマゾンなどで販売>子ども用カラーサンドなど「遊び砂」からアスベスト検出どう対応したら?海外資料から解説〉との2本の記事を『アジアプレス・ネットワーク』や『ヤフーニュース』に掲載した。

記事ではサンワの「カラー砂(ミニボトル入)12色セット」(同社ECサイトやアマゾン、楽天、ヤフーショッピングなどで販売)でもトレモライト石綿を「微量に検出」したことを伝え、顕微鏡写真も示した。

同社による発表は、同日の記事掲載後である。

発表によれば、同社が販売する「14421401 44640_カラー砂(ミニボトル入) 12色セット」に「微量のアスベストが検出」したというもので、筆者の独自調査と一致した結果である。

ただしX線で原子組成を調べる定量分析法「JIS A 1481-5:2021」で定量分析しており、「法律上の基準値である0.1%以下」で「基準値以下の法律に適合した製品」と主張した。

分析結果がいつ出たのか、検出された石綿はなにか、製品が販売されていた時期、販売数量など詳細は同社発表で明らかにされていない。

子ども向けの製品であり自主回収が当然というのが筆者の見解だが、同社は「引き続き行政と連携を行い、適宜今後の対応等を発表させていただきます」と明確な方針を示していない。

1月23日午前、同社に何度か連絡したが、担当者が電話中や不在で話を聞くことができなかった。連絡先も残したが、午後7時までに連絡はなかった。

同社は問い合わせ先を公表しており、サンワ(営業部 電話06-6789-3336 受付時間:午前9時30分〜午後5時)になる。

該当製品をお持ちの場合、袋やパッケージに入った状態であれば厚手のビニール袋に入れ、二重にテープで留めて、ラベルを貼って保管。事業者に連絡されたい(対応方法の詳細は拙稿〈<アマゾンなどで販売>子ども用カラーサンドなど「遊び砂」からアスベスト検出 どう対応したら? 海外資料から解説〉を参照)。

【関連資料】独自調査したカラーサンドなどのアスベスト分析結果詳細や顕微鏡写真

 

★新着記事