◆基準超の製品も存在
定性分析は、石綿の有無を調べる分析法で、含有率まではわからない。
ただし目視定量(ヴィジュアル・エスティメーション)という、石綿の含有度合いについて、標準的な含有率を示す図に従って目視で推定する仕組みがある。厳密には定量分析しないとはっきりとしたことはいえないが、この目視定量により、石綿がどのくらいの含有なのか、ざっくりした目安程度に知ることができる。
その単位は、不検出・微量に検出・0.1%~5%・5%超~50%・50%超~100%で、これら5つから選択することになっている。
独自調査で石綿を検出した7製品は、いずれも「微量に検出」。目視定量では日本の基準である「重量の0.1%」でそれを超えた場合、法違反である。
協力を得た日本でもトップクラスの分析機関の分析技術者は、「試料によってはそれなりにトレモライト石綿が検出されたものもあるので、定量すれば基準超になるものもあるかもしれない」との見解だったことを1月22日の記事で紹介した。
その後、もっとも含有率の高そうな試料を国際標準の定量分析法「JIS A 1481-4」で調べてもらったところ、基準超の0.55%だったことが判明した。基準超だったのは、中国からアマゾンに出品しているXuYuQianQiShangMao「マジックサンド FANTASTIC SAND 合計1.33ポンド/0.6kg XIZHI-MSHS-01」である。つまり、基準超の製品もあるということだ。
7製品から石綿を検出したことを伝える記事の発表後、学校向け教材などを企画販売しているサンワ(大阪府東大阪市)と講談社が製品への石綿含有を認め、相次いで発表した。
筆者は各社への取材時、定性分析しか実施しておらず定量まではしていないことを伝え、目視定量で「微量に検出」のため、基準内の可能性があることを説明した。
すると、1社は「基準内なのにさらすのか!」と“逆ギレ”。別の業者は「基準内なのに問題なんですか」と反論。さらに別の業者は、問い合わせ窓口に連絡してみると、根拠もなく「危険性は低い」と主張した。
はっきり言っておく。基準内でも発がん性の高い石綿を含むことはもちろん問題だ。






















