子ども用のカラーサンド(色砂)など「遊び砂」からのアスベスト(石綿)混入が止まらない。独自調査で今度は人気キャラクター「ハローキティ」の砂絵セットから、発がん性の高い石綿の検出が明らかになった。(井部正之)

事業者が安全宣言したはずのシルバーバック「カンタン!たのしい!砂絵セット ハローキティ」(ISBN:9784861489327)。同梱のカラーサンドからトレモライト・アスベストが検出された

◆ただちに使用中止を

新たに石綿混入が明らかになったのは、書店やネット通販などで販売されているシルバーバック「カンタン!たのしい!砂絵セット ハローキティ」(ISBN:9784861489327)に同梱のカラーサンドである。

カラーサンドは砂を着色し、焼成するなどしたもので、砂遊びやサンドアート(砂絵)などの用途で広く出回っている(カラー砂、アートサンド、デコレーションサンドなどの名称もあり、豪などでは総称としてクラフトサンドと呼ばれる)。マジックサンドは砂を着色しシリコン油などを加えたもの(キネティックサンド、シルキーサンド、のびーるサンドなど、さまざまな名称がある)。ふわふわな手触りで成形しやすく、散らばりにくいため、屋内の砂遊びに適していると人気になった。

今回筆者がネット通販で購入し、協力を得た分析機関で国際標準の分析法「JIS A 1481-1」で石綿の有無を調べる「定性分析」をしてもらった。

分析したのは日本環境測定分析協会(日環協)における石綿分析講習のインストラクターが所属する会社で、社内精度管理だけでなく第三者認証も実施するなど、建材などの石綿分析で日本でもトップクラスの分析機関である。

分析の結果、石綿の1つ、トレモライト石綿を「微量に検出」した。

基準(重量の0.1%)超なのかは含有率を調べる「定量分析」をしないとわからないが、石綿ばく露にはどの程度までなら安全という「しきい値」が見つかっておらず、とくに中皮腫は少量でも発症リスクがあるとされる。

砂絵用のカラーサンドは粒子が細かく、石綿の繊維束が直接砂に混ざっている状態。今回の製品も同様である。そのため、使用時に目に見えない石綿繊維が飛散し、子どもらが吸ってしまう可能性がある。

もし該当製品を持っている場合、使用をただちに中止。丈夫なビニール袋に入れて、しっかりと二重にテープで留め、はっきりとラベルを貼って安全な場所に保管のうえ、事業者に問い合わせるなどの対応が望ましい(詳細は1月22日の拙稿〈<アマゾンなどで販売>子ども用カラーサンドなど「遊び砂」からアスベスト検出 どう対応したら? 海外資料から解説〉を参照)。

これまで筆者はアマゾンやヤフーショッピング、実店舗で計19製品を購入。協力を得た分析機関で国際標準の分析法「JIS A 1481-1」で石綿の有無を調べる「定性分析」をしてもらう独自調査を実施した。その結果、7製品(カラーサンド6製品、マジックサンド1製品)からトレモライト石綿を「微量に検出」し、1月22日にアジアプレス・ネットワークやヤフーニュースで報じた(拙稿〈<アマゾンなどで販売>カラーサンドなど7製品からアスベスト検出 子どもが吸う危険 独自調査で判明〉参照)。

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