和龍市内から南坪鎮へと
2010年7月、和龍市内から南坪鎮に向かう道では「和坪鉄路」の建設が進められている姿を確認することができた。途中の山々ではトンネルを掘る工事が忙しく、南坪鎮にある選鉱工場前の広大な土地は平らにならされ、南坪駅の場所を示す標識が立てられていた。その傍らを、鉄鉱粉を積んだ「延辺天池工業貿易有限公司」の赤い重ダンプトラックが走り抜けていく。

南坪駅建設予定地。右手に小さく選鉱工場が見える。左手の山にもトンネルを掘る予定のようだ。2010年7月 撮影:李鎮洙 ©アジアプレス

 

南坪鎮駅を示す看板。矢印の向こうに上記写真の広大な土地が広がっている。建設計画によると南坪鎮には2つの駅が作られるという。2010年7月 撮影:李鎮洙 ©アジアプレス

 

これまで南坪鎮と和龍市内を結ぶ道は、重ダンプトラックが繰り返し往来することにより、大きなダメージを受けた。また市内では、のろのろ運転するダンプトラックが原因で、深刻な交通渋滞が起きるなどしたため、現在では新たに専用道路が造られた。

だが、この先、中国が茂山鉱山への投資を続け、より多くの鉄鉱石を輸入して中国国内に流通させるためには、自動車による輸送では限界がある。鉄道で和龍駅まで運ぶことができれば、そこから西へも北へも自在に大量輸送が可能になる。2009年10月27日付の遼寧新聞では実際に「和坪鉄路」は「茂山鉱山に対する大規模投資に備え、事前に基盤施設を構築するもの」との言及がある。(※1)
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