景気回復の兆しが見えないアメリカの将来を悲観する人は少なくない。それでもニューヨークはいまだに夢と成功の象徴だ。人々は期待を抱きこの都市をめざす。

「希望と夢」と題されたボード
4月8日、ニューヨークのマンハッタンにて 撮影 宮崎紀秀 (一部デジタル加工してあります)

 

ミュージカルの劇場やきらびやかなレストランが密集するタイムズスクエアーの観光案内所には「希望と夢」と題されたボードが置かれている。ここに辿り着いた人々は、小さな色紙に大きな夢を記し、託していく。「世界に平和を」「いつかニューヨークに住み働きたい」「医者になりたい」。1枚1枚違った願いを載せた紙片がぎっしりと詰ったこのボードは、まさにニューヨークだ。

4月8日、ニューヨークのマンハッタンにて 撮影 宮崎紀秀 (一部デジタル加工してあります)

 

フランク・シナトラのヒット曲「ニューヨーク・ニューヨーク」は、「この眠らない街で目覚め、新しい生活を始めるんだ」と希望に満ち溢れた青年の思いを歌った。今でも時折この旋律が街を流れるのは、故郷を離れ必死に生活する人たちをこの歌が優しく励まし続けているからでもである。
【ニューヨーク=宮崎紀秀】
※ニューヨーク在住のジャーナリスト宮崎紀秀氏の写真エッセイを連載していきます。

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