福島県南相馬市小高区にある南相馬市ボランティア活動センター。のぼりには松本センター長のモットー「できる人が、できる時に、できる事をする。」(2017.10.1撮影筆者)

東日本大震災から6年が経過したいまも、被災地では多くのボランティアたちが汗を流している。とりわけ、原発事故による避難指示が昨年、今年と解除された福島県の市区町村では、帰還者への支援など、行政だけではカバーしきれない問題がたくさんあり、非営利団体(NPO)やボランティアが果たす役割は大きい。10月初旬、南相馬市を訪ねた。(大村一朗)

◆ボランティアに参加するまで
インターネットで検索すると、福島第1原子力発電所のある福島県浜通り(沿岸部)には、各地区の社会福祉協議会やNPOなど、ボランティアの活動拠点が複数あるようだった。その中で、ボランティア参加者数と活動内容を毎日欠かさずブログで発信していた「南相馬市ボランティア活動センター」が目に留まった。

NPO法人である南相馬市ボランティア活動センターは、昨年7月に避難指示が解除されたばかりの同市小高区に位置している。プレハブの本部と平屋建てのボランティア宿舎、それに屋根付きの広い機材置き場を擁する敷地には、朝8時を過ぎるとその日のボランティア参加希望者が集まってくる。

初参加の私は、まず「活動受付」で氏名住所を書き込み、ボランティア保険の加入手続きを済ませると、センター名の書かれた蛍光色のベストを着こむ。他に若い女性が2人と、中高年男性が4人。私を入れて計7人。団体やグループ参加が多い週末は、土日合わせて100人ほどの参加があるが、平日の参加者数はこの程度だという。

8時半になると、松本光雄センター長の挨拶が始まる。市民から寄せられる作業依頼に十分対応できていない現状について。にもかかわらず、解散総選挙もあって、しばらくは労働組合や宗教団体のボランティアが減るであろうこと。役所は予算が決まっているので、民間からの提案には動いてくれないこと等々、現状の困難さについて触れ、最後にこう締めくくった。

「震災から6年。いまはまだ折り返し地点です。皆さんは、いまもこうして、関心を持ち続けてくださっている人たちです」 

それからマッチングと呼ばれる、経験や技能に応じたチーム割りが行われ、私はある民家の敷地の草刈り作業をすることになった。
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