第5回 寺洞市場に庶民の暮らしを見る / 肉 魚からカニまで
リ・ソンヒのカメラは、多くの人でごったがえす寺洞市場の内部に入っていく。アヒル、鶏、豚肉から魚といった生鮮食品が豊富に並ぶ。朝鮮民族の伝統食のスンデ(腸詰)も売っている。どれも、個人が持ち寄って売っているものだ。社会主義を標榜する北朝鮮の首都平壌でも、市場経済がしっかり定着している様子が映し出されていた。
(撮影 リ・ソンヒ 平壌・寺洞(サドン)市場 2008年12月 01分50秒)

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寺洞区域は平壌市の中心を流れる大同江(デドンガン)の南東側に位置する。区域には取り立てて高い建物もなく、四~五階建てのアパートがぽつぽつと建つ程度だ。道路も未舗装が多くインフラも整っておらず、平壌の中では遅れた地域の一つに数えられている。

二〇〇七年まで隣の船橋(ソンギョ)区域で生活していた脱北者によると「平壌の人間であっても、寺洞区域に住んでいるというと『村から来た』と言われる」のだという。平壌では郊外・外れのイメージが強い、労働者の居住地区である。

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